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2015年10月14日 (水)

渋滞のその先は

シルバーウィークも終わり九州も早秋を肌に感じるようになりました。
皆さんはどこか旅行に出かけられましたか?


渋滞嫌いの私は、連休を避けて翌週の3日に、以前から気になっていた、大分の県立美術館を観覧に行きました。
ご存じの方も多いかと思いますが、大分県立美術館は建築家の坂茂氏が設計された美術館です。坂茂氏は2014年のプリツカー賞を受賞された建築家で、災害支援プロジェクトのなどの紙管を使った建築が有名な方です。


大分の竹細工をイメージした外観や紙管をつかっての内装も魅力ですが、南面の大きな水平折戸が開いた際の開放的な空間を見たくて車を走らせました。
秋晴れで絶好のドライブ日和、渋滞も無く順調に車は進みます。
しかし、湯布院を過ぎたあたりから、徐々に車間が詰まって来ました。
霧で有名な大分道ですが今は快晴、50キロ規制に事故でもあったかなとVICS情報を確認しても情報はありません。


しばらく進むと前方にパトカー2台が先導しているのが見えます。大分に近づくにつれて機動隊の車と白バイも合流して警察の数が多くなっていきました。さらに高速を降りると、多くの交差点にお巡りさんが立っており、何やら厳戒態勢であることが伺えます。


県立美術館近くは人だかりと警官で、ただ事ではない感じです。ちょうど美術館前に立っていた、ビシッと黒のスーツを着た警官に声を掛けると、天皇皇后両陛下が美術館を鑑賞中との事でしばらすると、美術館を出られて近くのホテル前で手を振られるご予定だと。
渋滞や人だかりの原因も納得。
両陛下をまじかで拝する機会は、めったにある事ではないので早速ホテル前に移動。

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お手を振って下さいました。
庶民の私は園遊会に呼ばれるような事があるはずもなく、初めて両陛下を拝しましたが、御二人で手を振られる姿を見て、幸せな気分になりました。

ホテルに入るのをお見送りして、私もようやく目的の美術館を観覧することに、

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3階の展示 天庭(あまにわ)

さて、今回の目的であった、水平折戸の空間は?

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あれ?閉まっています。
館の方にお聞きすると、展示があるときは開かれないらしい。
(美術館で展示が無い時って何時なんだ?との疑問もあるが・・)

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南面の歩道と開いた折戸で街と一体化した空間が見れなかったのは残念でしたが、
素敵なコレクションと建物は一見の価値ありです。
坂茂氏以外にも磯崎新氏の作品なども大分には多くあります。
九州にこられた際は、大分にも足を延ばしてみては如何でしょう。

Written by K-D